何回見ても

先週から有名スポーツ選手の訃報が続いたので、どうやって記事に書こうとかって思っている間に時間が経ってしまった。

私の趣味である競馬の世界でも悲しいことが起きた。競馬歴かれこれ30年近くになる中で、数えきれない数のレースを観てきたし、いろいろな出来事があったけど、今回はかなりのダメージ食らう事件になった。

自殺した騎手とかもいたし、それ以外でも亡くなった人や名馬はたくさんいるけど、先週まで映像で見ていた人が、もういないっていう事実はなかなか堪える。

今日の皐月賞はいつものような気持ちでは見れなかった。昨日の中山グランドジャンプもそうだった。落馬の瞬間をみるといつも以上にヒヤっとする。

それにしても勝ち時計が速すぎたのは結構気になった。1000m過ぎた時の観客のざわめきったら。57秒とか見間違いかと思ったもん。後でラップ見てさらに驚いた。馬場変わったねぇ。

よりによって優勝馬ジャスティンミラノの追い切りは藤岡康太がつけたという。なんていうか、こういうドラマもあるんだぁって思った。

勝利騎手インタビューでは、インタビュー開始前から戸崎の目は潤んでいた。涙ながらに話す戸崎を見て、もらい泣きどころか私もだいぶ泣いてしまった。昨日の中山GJのインタビューでも黒岩騎手は声を詰まらせていたっけ。

勝てたのはもちろん馬の能力が素晴らしくて、その能力を活かすための良い育成ができたことが大半。本番では騎手の操縦がうまくいった事の総合的な結果だ。

でも何よりも、栗東での追い切りを藤岡康太が乗ったという事実は、こういう時にドラマを生んでしまう。生んでしまうという書き方をしたのは、なんでもかんでも弔い合戦を良きものと思っているわけではないから。

でも、実際にこういうことは起こりやすい。それは故人の思いが確実に「そこ」にあるからだと思える。馬のような繊細な生き物だって、何かを感じ取るのではないかと思う。

ゴール前では友道調教師が康太の名を呼びながら応援していたそうで。声援はきっといつも以上に熱がこもっただろうな。

藤岡康太については、去年のマイルチャンピオンシップナミュールが凄かった。私は個人的には京都大賞典マカヒキがすごく印象に残ってる。

穏やかそうな子だなって印象だった。騎手によってはギラ付いている様子だったり、ちょっと態度良くないなとか、ファンサ下手だなとかいろいろあるけど、康太はそういう話を聞いたことがなかった。

人望の厚い騎手だったようで、どうしてこうやって良い人が先に逝ってしまうんだろうって、どうして・・・という思いしかない。

後だしじゃんけんになってしまうので言いたくないけど、書いちゃうと・・・今回予想記事はさぼったけど私の予想は優勝馬を◎に、2着馬を〇にしていた。やはり共同通信杯組はレベル高いのが多いのでね。こういう時に限ってめちゃ当たるんだよね^^;

この春の競馬は、いつもより違った気持ちで応援することになりそう。

公営競技は、ただのギャンブルじゃないのよってことを、競馬を知らない人にも知って欲しいなと思う。命かけてやってるって言葉で言うのは簡単だけど、毎週、いや週のほとんどをそういう仕事している人がいる現実を知って欲しい。

こういう事が今まで以上に心にがつんときちゃう。私に何かできるわけでもないのに。

 


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