至高の音だった

今朝、出勤前に、またしても訃報を目にした。

トランペッターの数原晋氏が4月に亡くなっていたと。ああ、このごろ立て続けだ・・・

みんな、一度はその音に触れているはず。必殺シリーズにはぐれ刑事、北の国からやルパンにガンダム・・・たくさんのインパクトのあるトランペットだった。

初のリーダーとしてビッグバンド「TOKYO ENSEMBLE LAB」を結成し、出したアルバムは、出た当時どんだけの人に勧めただろう。ビッグバンド好きにも喜んでもらえた。

私も年に1度は絶対に聞いている。特にこれからの季節にぴったりで、からっとした夏の空を突き抜けるような、爽快感しかないような気持ちの良いアルバムだ。生で聴いてみたかった。

昔は角松のライブに行くと、数原さんの紹介の時に「ひと吹き数千万の音どうぞ!」みたいなことを角松が言って、パラパ~って必殺のワンフレーズを吹いてくれた事があった。

いつも寡黙で、存在感があるけれどでしゃばりすぎず、その場で自分の仕事をきっちりする、そんな印象を持っていた。

TOKYO ENSEMBLE LABのデビューアルバム「Breath From The Season」は、特に完成度がすごい。すごいってだけじゃ全然伝わらないんだけど(^^;)、こんなに気持ちが良くて、いつ何度聞いても飽きない音なんだ。

シングルカットされたLady oceanだけでなく、アルバム全体が至高、珠玉、いろいろと例える言葉が浮かんでくる。

つい先日も、ふと思い立ってこのシングルを聞いたばかりだった。気持ちが爽快になって、心の中の曇り空を一掃してくれるような曲。

またひとり、私が大切にしてきた音楽を作ってくれた人がいなくなってしまった。こういうことは、何度あっても慣れないもんだね。

 


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