10年目が近づく

来月は、父の命日。そしてカウントをすれば十回忌とやらになる。もうすぐ10年が経つ。

この10年、春の桜を見るのが本当に辛くて悲しくて嫌だった。

外では、どうしても会話の中に出ちゃう事は避けられないから、頑張って「桜がきれいな季節になりましたね」とかっていうのに付き合ってばかりだった。満開の桜並木を歩くこと、桜の花びらが風に飛ばされてまとわりつくこと、地面に落ちている桜の花びらを踏むこと、すべて父との最後の時を一気に思い出してしまうから。

・・・あぁ、ここのブログでしか記事を見ていないと、というより、今日初めてここにいらした方がいたとしたら、ただのババアが書くファザコンじみた内容にも見えかねんな(笑) ちゃいますよー(笑)

今でも、お花見とか行きたくないし、誘われても行かないし、桜の季節もただ思いだす事が多いだけのものでしかない。いくらバカポジティブな私でも、今は辛かったことを乗り越えていても、悲しい思い出は永遠に悲しい。それはきっと変わらない。

でも、美しく咲いている桜を見て、父の代わりに、撮影をしてみたいとか、父が好きだった花をめでるのも、悪くはないなと、ほんのちょっぴりだけ思えるようになってきた。でも、長くは見たくないって気持ちは変わらないから、やっぱり春はずっと辛いものなのかな。

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