[*[独り言] ]目撃!にっぽん「老いた愛馬と見る夢は」を見た

ゆうべ、3時半までテレオペバイトをして、寝る前にちょこっとテレビを見ようとしたところ、NHKでタイトルに書いた番組(ドキュメンタリー)が始まる所だった。

事故で片足を失った57歳男性が、とある馬との出会いにより、東京パラリンピック馬術競技を目指すことになったという話で、とても優秀な元競走馬との心の通ったやりとりに泣けた・・・
男性が、経験豊富な馬から教わりながら馬術を覚えていく様子、生活のすべてを馬にささげ、夜間勤務をしながら、それ以外の時間を馬のお手入れや練習に費やし、常に馬と一緒にいて心を通わせている様子、「王子」と呼ばれている「雅乃王子」という馬があまりに可愛くて、男性と身体を寄せ合って甘えている様子、どれを見ていても純粋な世界が美しくて泣けた。
初めての出会いから、一緒に一杯練習して、一緒に試合に出て優勝しつづけ、パラリンピック強化選手になれるかもしれない、という新たな夢に向かっていく途中を切り取った番組だった。
試合で男性が上手く王子に指示を出せず、戸惑って並足が崩れる王子、その結果パラリンピック強化選手からは外れてしまった。試合後「ごめんな王子」と謝りながら顔を抱きしめて王子を撫でると、王子がそれに答えるように男性に顔を寄せて頭を動かし、まるで「いいんだよ、また次頑張ろうよ」って言ってるみたいな仕草をしていた。
競走馬時代から、あまりに優しい性格が災いして、レースで成績を残せず引退をしたという王子。人の気持ちに寄り添えるという特技を見出せたのは、引退して乗馬になれたから。そういう偶然も素晴らしい。地方競馬出身で成績が残せなかったら、余生はなかなか厳しい現実が待っているもの。この王子の顔が本当に穏やかでかわいくてイケメン。性格が顔に出てるってこういう事よねって顔だった。

競馬を知らない人にとって、馬の生態知らないから良いイメージがないだけで、知ればいかに馬が素晴らしい生き物なのかがわかると思うですよ。

この元競走馬名「アオキノホシ」こと雅乃王子は、もうかなりのお年(推定20歳近く)だし、左足に爆弾を抱えつつの毎日なので、パラリンピックまで生きていられるのかわからないけど、私としてはこのコンビで出場してほしいな。
今回は強化選手として選ばれなかったけど、まだチャンスはあるみたい。王子ではない若い馬とのコンビでパラリンピックを狙う覚悟で臨むことを決めた男性の苦悩も、馬に乗ったことないけど、痛いほど伝わってきた。

明け方に号泣してる私って(笑)。でも、なんだかこの番組見ていたら、私の辛いとか苦しいって思う事なんて、本当にどうでもいいくだらない事だな、って思っちゃった。

今日はお休みだったので、泣きすぎの顔を誰にも見られる事なく良かった(笑)。明日からまた気持ち切り替えようって思えるわ〜

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