映画「リスペクト」を観てきた

時間ちょと経ってしまってからの投稿になりましたが(^^;)映画観てきた感想など。

 

f:id:kocrisp:20211125222458j:plain

 

今回は改行はしなくていいよね?・・とか言いつつ、一応控えめに改行(笑)

 

 

 

 

 

 

 

これマジ観たかったんだ~。なんだかここ数年て、大物ミュージシャン伝記映画良く観てるし、それがなかなか当たりが多くて嬉しい。

この映画は、アレサ・フランクリンの伝記で、アレサが生前の時から、ジェニファー・ハドソンで映画を作る事は決まっていたらしい。

ジェニファーといえば、私は「ドリームガールズ」以来だ。ジェニファー40歳だって(*_*) うほほ、私も年取るわけだ(笑) あの時もたしかいろいろな賞を総ナメしたんじゃなかったっけ。

そして、アレサといえば、あれ・・・記事にしてなかったっけ・・・(^^;) 自分のブログ一生懸命検索したけど、引っかからなかったから、書いてないんだね(^^;)

私の中でのアレサといえば、モータウンサウンドと被さってるというか、まぜこぜになってたし、カバー曲を歌ってる方という認識だった。ジャンル分けするとしたら、ソウルなんだよね。今更ながらにわかった。

彼女のCD聞いてても、英語が堪能ではないから、歌の1つ1つをすぐ聴いて理解できるわけでもなく、馴染みのある歌は歌詞ではなく曲で覚えてた。「あなただけを愛して」「Think」とかそう。それに私が大好きなバカラックの「I SAY A LITTLE PRAYER」は、ディオンヌ・ワーウィック版のほうを良く聴いてた。

映画を観ていくと、この歌たちがアレサの心の叫びで、実生活とリンクしていたからこそ、心に響く歌声となって、魂を揺さぶられるんだなとわかった。

しっかし、アレサってとんでもないプライベート送ってたんだな(^^;) 観ている途中で何度も思った。

日本で生まれて、なんだかんだとありながらも平和ボケしているこの国で、肌の色だの血だのという話で心から悩んだ事もなければ、それで人生左右されたことも一度もない。

人種差別、男尊女卑、支配と束縛ばかりの中を生きてきたアレサにとって、たった1つの心のよりどころが歌うことだった。子供のころから類まれない才能に恵まれ、ゴスペルシンガーとして牧師だった父に連れられて巡回礼拝で歌う機会が多かった。ちょっとしたスターだった。

悪いことは何一つしていないのに、大人の悪戯に翻弄され、自分の意志でないのに12歳と15歳で2度も子供を産んで、時々起こる心の中にいる悪い虫と戦って、アルコール漬けになり、DV夫に苦しめられ・・・それでもどんな時でも歌い続けていた。

男尊女卑と言うけど、現代で私が感じる「多くの日本男性って女性の事を家事マシンとしか見てないし、尊敬やねぎらいの言葉もかけない。なぜか上位にいたい気持ちが強くて、女性の事を蔑んでしまっている」とかいうレベルじゃない。

男性社会の中で、性差別をされる中で、アレサは食いしばって戦った。白人と黒人が同じ仕事場で対等に意見を言い合うなんて、女性が男性にモノ申して従わせるなんて、きっとそれまでならあり得なかった事なんだろうな。

肌の色がどうであれ、才能のある者はその力を出す場があって当然なのに、アレサとアレサの夫となったテッドは、ここで大きな溝を作る。それが原因でくっつきはなれてを繰り返す。言い方悪いが結構なバカップルだし、どっちもどっちな部分はあるように思った。

アレサの場合は、早く父親から解放されたかったから、余計に反抗的なまでにテッドと一緒になる事を熱望したんだろうなぁ。これだけは少し気持ちわかる。私も早く家を出たくて、周りの反対を押し切って結婚したクチだから。あとからどんなに後悔しても、遅いってもんよね(笑)

心の中の思いをすべて歌にして表現できる才能で魅了し、アレサはスターになる。「表現力」とは、その言葉は割と簡単に口にするけど、本当は簡単じゃない。持って生まれた才能の部分はあるのかもしれないけれど、経験でしか磨けない部分は多いと思う。アレサが歌う歌の本質、言葉を曲に乗せる時に無意識に加わるものが、聴く者の心揺さぶるんだ。

輝かしい舞台の裏で、アレサはアルコールまみれになりながら苦しむ。やがて自身のルーツである教会で行う礼拝と神にささげる歌で、自分を取り戻していく。

何度聞いてきたかわからない、様々なアーティストが歌う「AMAZING GRACE」の中でも、この映画のシーンで聴くそれは、意味もなく、そう、意味もなく泣ける、そんな響きだった。

ボヘミアンラプソディー観た時も結構泣いたけど、あの時に近いかな。今回は、アレサへのというより、アレサの歌声に心が震えるという経験をした。アレサが歌うと、どんな曲もソウルになる。ソウル、魂そのものって意味だよね。今回あらためて感じた。これがソウルなんだ。アレサだから歌えるんだ。って。

キャロル・キングの「Natural Woman」もアレサがカバーしてるけど、今まで聞いた時それほど何か感じはしなかったのに、劇中聴いた時に、歌詞を知った時に、アレサが歌うから伝わってくるんだとわかった。

エンディングでちらりと懐かしい映像が流れた。オバマ大統領就任の日に、アレサが「My Country Tis of Thee」を歌ったのを見たのを思い出した。

いや、それにしても、ジェニファー・ハドソンが本当に素晴らしかった。アレサの人生には共感する部分は多くなかったけど、完全に憑依したジェニファーの歌声のすごさは耳に残った。いや、残ってる。

これだけ歌いこなすまで、どれだけ努力を重ねたんだろう。ピアノも含めてすべてジェニファー自身のパフォーマンスというから、本当に驚く。

音楽伝記ものの映画は、いつも驚かされる。ジャージーボーイズもたまげたし、ボヘミアンラプソディーもそうだったもんね。ジェニファーすごいよ。申し訳ないけど若い頃の本物アレサより、ジェニファーアレサの方が、歌唱力すごかったように思える不思議よ。

もう一回観たいなって思ってるうちに、上映は今日で終わりだそうで。悲しい。レイトショーやミッドナイトでもう一度観たかった。せめて貼れるだけ映画のダイジェストとして貼ってやる!

 


www.youtube.com

 


www.youtube.com

 


www.youtube.com

 


www.youtube.com

 


www.youtube.com

 


www.youtube.com