映画「凪待ち」を観てきた

またまた懲りずにw、白石監督作品を観に行ってしまった。何しろ前回の麻雀放浪記は、本当に哀しかったんだもん。今回はどうかな~って思いながら観に行きました。

あ、ねたバレなので、かなり改行しまーす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このくらいで。

私はSMAPでは香取くんが好きだったから、彼の行く末は静かに心配してた。

どういう形になってもいいけど、せっかく築いてきたものを壊さないでほしいなとか願ってたという方が正しいかな。だからまた白石監督の映画を観ようって思った。これでダメだったら、もう見ないぞという意気込みで(@_@)

今回の作品は、人間模様を描いた、とても綺麗な作品だったと思う。その中で、わかっているのに自分では止められないギャンブル依存症の役を見事にやりきった香取くんを観て、すごく安心した。役者としても、伸びしろあるんじゃないかって思った。

香取くん演じる郁男と同棲している彼女の亜弓のへそくりは、いつか一緒に行きたいと願っていたパナマ旅行資金だったのに、こっそりくすねて競輪に使ってしまうクズな郁男。

そんな彼女が誰かに殺されて、郁男は自暴自棄になり、彼の周りが負の流れで動き出す。ますますギャンブルに浸かっていく郁男のどうしようもなさ、自分でわかっているのに止められない苦しさ、それがあるから、クズ過ぎるっていって一言でけなせないなと思えた。

アイドルがあんなに汚れて、あんなに慟哭して、苦しむ役が出来るんだなというのが、すごく感じた事だった。ま、もしかしたら、好きだから多少はひいき目に見ちゃってるかもしれないけどさ(^^;)

あとは、あの監督さんは、余白を残しすぎるクセがあるんじゃないかというのに気付いた。

そもそも郁男が、どうしてあんなにいい年してるのにクズ生活なのかも、亜弓がそれでも5年も同居できた理由も、ただ人としては救われる事が多かったからかなぁと推測するしかできず、描いていないあたりも、前回同様不満要素にはなったかな。少しくらい、昔の回顧のシーンを挟んでもいいんじゃないかと、素人なりに思いましたとさ。

それに、別に亜弓を殺さなくても良かったように思った。亜弓を殺した背景がうっすらとしかわからない。ただ、リリー・フランキーが不気味過ぎて、あの表情が上手くて、あれ見た後、しばらくの間、あの表情の残像が頭にこびりついてた。

あとは何といても、亜弓のお父さんを演じた方(すまん、名前わからなくて)が、めちゃうまかった。おそらく昔、相当やんちゃな方だったようで、その面影を郁男に映しているかのように、自分の子供と思って接するようになった後半の演技は、ちょっとぐっときた。

なぜ「凪待ち」というタイトルにしたのか、最後まで観なくちゃわからなかった。あんなめちゃくちゃで、もう救いようのない郁男が、いつかきっと、おだやかな心で、凪のように落ち着いた人生を送れるか、そういう意味を込めたものだったのかな。

ああいうギャンブル依存症な男性を、知らないわけではないので(元夫がそんな感じ)、人ごとと思えなくて、亜弓がどうやって更生させるのかなぁなんて思って観ていたら、そりゃないよって思っちゃった。

観ながら「いったいどんなエンディングになるのかな」って思ってた。せっかくサブロクを50万円賭けて当てた高配当を払ってくれないノミ屋(だからノミ屋なんだが)に切れる郁男には、ちょっと共感した。その後、たぶん亜弓のお父さんのおかげで、その時の払戻金が戻ってきて、船を買い戻せたのは、本当に救われる場面だった~

かなり余談だけど、ギャンブル性のクズ度として、私は競輪が一番上だと思ってて、そういう話を職場でもしたんだけど、スポーツという観点からは、面白いんだよね。昔は神山とか好きだったし。

劇中で郁男は、二車単を良く買ってたけど、クズは三単(1~3着をすべて当てないといけないので、配当が大きくなる)なんだろうなぁとか、ほんとどうでもいいことを考えてしまった(笑)

「虎狼の血」は、ハッピーエンディングではなかったし、「麻雀放浪記2020」も良くわからなかったし、今回もバッドエンディングだったらヤだなーって思っていた分、救われた事は多かった。郁男に人としての心がある限り、亜弓の娘、美波が、まっすぐ郁男と向きあう限り、大丈夫なのかな。

途中ね、まさか、まさかと思うけど、年頃の美波に手を出したりしないだろうなって思ったら、そこまでじゃなかったので、本当に良かった。個人的に、レイプと放火だけは、人として絶対許せないって思ってるので、そういうのが入ってきたら、たとえ香取くんでも、いや、郁男でも、まったく受け入れられない!って思ってた。

まー、生粋のギャンブラーは、性欲よりもギャンブルだからな(^^;) そういう意味では、郁男は、正真正銘ギャンブラーなんだけどさ。

とりとめがなくなってきたので、もうやめる(笑) ひとまず観に行って良かったとは思えたので、白石監督作品は、今後もちょっと意識はしましょうかね~

 

 2019.7.5 2:08AM

 

 

 


映画『凪待ち』予告(30秒)