[*[独り言] ]映画「パッドマン 5億人の女性を救った男」を観てきた

いやぁ、年内観に行けて良かった〜(^^)/ 上映期間中に行けないかもと思ってたら、レイトショーでちょうどいいのが見つかったのじゃん。

今年最後の外食は、一品香の絶品タンメン♪ こういうのが本当においしい季節になりました(^◇^)



ネタばれになるので、少し改行しようかな。


















インド映画を観たのは超久しぶり!「踊るマハラジャ」だったっけ。あれ以来かしら。
これは実話に基づいた話で、なおかつ2014年にはこの映画のモデルとなった方が、米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたんだって。
インドというと、カレー、二桁の九九ができる、人口が多い、治安が良くない、カースト、女性が生きづらい国、私の中ではそんなイメージだった。
女性の生理は、日本でも少し慎む話題のような印象で、男性のほとんどが知識もなければ興味もない、そんな感じだと思う。
私自身は、子宮筋腫が大きくなってからは特に、毎月悩まされていまだに苦しんでいるけれど、そんなことはどうせ男性にはわからない事だし、女性だって関係ない人はいるから、その辛さをここで書いたことはないかもね。命取られるくらいの事になったら、終活とか遺書代わりにきっとここでぶちまけるんだろうけど(笑)、そういう事にはならないといいなとは思ってる。

この映画の主人公ラクシュミは、愛する妻のためになんでもしてあげたいと思う、実に純粋で誠実な男性だ。とても幸せそうな結婚式を挙げるところから、この映画は始まる。
ラクシュミの妻への愛情表現は、観ていてほほえましいし、とてもすてきだと思った。妻が調理中に、玉ねぎを切り涙を流している様子を見たら、民芸品を細工して自動玉ねぎカッターを作ってあげたり、自転車の後ろに乗せようとした時に、サリー姿でまたげないとわかれば、横座りができるように椅子を作ってあげたり、常に妻の様子を見ては、自分で出来る事があれば助けようとする旦那さんなのだ。ひたすらに、自分のもとに嫁いでくれた妻を大切にしたいという気持ちしかない人なのだ。

そんな中、妻が生理中に、貧しくてナプキンを買うお金がないから、雑巾よりも汚れているぼろ布を使っていることを知る。使い終わった布は、洗い終わると人目につかないように、洗ったサリーの内側に干していて、日が当たらず、日光にさらすこともできないくらい、こそこそと干している。日光で殺菌すらできないのだ。
さらにはインド社会ではタブー視されている生理・・・「穢れ」と言われて、生理期間は家族と隔離して過ごし、外へも行けず、こそこそと過ごさなければいけないのが現状なのだ。
ラクシュミは、生理中に不衛生な状態で過ごし、命を落とす人がいることを知り、愛する妻のために衛生的なナプキンを使ってほしいという気持ちが抑えきれず、様々な行動に出る。
インドで販売されている生理用ナプキンは、原価の40倍もの値段で売られていて、毎月買うなんてとんでもないほどの額だと知り、ラクシュミは自分で手作りを始める。この映画の中の時制は2001年と、それほど昔でもない。少し前まで、インドで生理用品を使える人は1割くらいしかいなかった。ラクシュミは真剣にナプキン開発に取り組んでいた。でも、周りの人からは変人扱いされ、孤立していってしまう。
そこから、どんどんラクシュミの苦悩と努力の日々が始まっていくわけだけど、愛する妻を助けたいという原動力が、いつしかインドの女性を助けたいという思いへと変わり、そして行動を起こし続ける・・・
問題意識を持った時に、それを解決しようと思って動ける人は、本当に少ないと思う。私も恥ずかしいと思うくらい、何もできずに悶々としている事がある。
ラクシュミは、お金が欲しいわけじゃなく、特許やビジネスについて何も興味がなく、ただ妻の笑顔が見たかっただけなのに、多くの女性を救いたいだけだったのに、周りからは全く受け入れられない日々が続いていた。それでも諦めることなく、一生懸命安価でナプキン製造ができるように骨を折った。
映画が始まった頃は、若々しかったラクシュミは、白髪も目立つようになるくらい、時を経ても努力を惜しまなかった。ビジネスパートナーを得てからは、自分の意思とは関係なく、彼の世界がどんどん変わっていった。
インド映画特有の、急に歌とダンスがおっぱじまるところとか、休憩があるところとか、カメラワークとか、「らしさ」はともかくとして、ストーリーは本当に興味深かった。
ラストに近くなった時、英語がほとんど話せないラクシュミの、精一杯の英語でのスピーチは、胸を打たれた。貧しくて学校も行けず、子供の頃から働いていたラクシュミだけど、人として一番大切なものは、いつでも持っていた。
年の瀬にレイトショーに行ったのは数年ぶりだったけど、きっと貸し切り状態になるかなと思ったら、男性の1人様とか、男女ペアとかのお客さんがほとんどだったことは驚きだった。年齢層が高かったなぁ。若い男性に見て欲しいって思った。日本の男性も、もっと女性の生理について、知ってもらいたいなって思った。

なにより、このラクシュミを演じた俳優さんが、まず見た目が超タイプだった(#^^#) そして、こんな風に妻の事を思って行動できる男性、本当にタイプだな〜〜〜〜〜〜〜



予告編