[*[仕事] ]親は知らない就活の鉄則

ふとしたきっかけで、こういう新書があるとわかりました。

親は知らない就活の鉄則 (朝日新書)

親は知らない就活の鉄則 (朝日新書)


ここ数年携わっている添削バイト中もだし、今のバイトの中でもですが、かなり言い辛いけれど、親御さん達の言うなりなお子さんが多く、そんな子供たちが社会に出たら、そりゃあ鬱だの何だのと騒いでしまうのかも。
って思わずにはいられない気持ちをたくさん持って今日まできました。


子供を生んだことがない女に、教育について何がわかるんだ、とか言われるとそれまでになってしまいますが、だからこそわかる事もあるのではないかと思うです。
家の中で得る情報でしか世間がわからず、そのごく一部を子供に言ったら、何もわからない子供は親の言う通りになってしまっても、不思議ではありません。

今の10代、20代は「打たれ弱い世代」と言われています。これは事実で、このように感じる場面をいやというほど体感してきました。もちろんすべてがではありません。
これは義務教育のせいでしょうか。塾のせいでしょうか。すべて世の中のせいでしょうか。
とんでもない!全部親のせいだと断言して良いと思っています。


家の中で正しい日本語を使わなかったら、敬語も喋れない子が出来て当然です。
学校の先生に対して、家族に対して(世帯主)、親がタメ口でその相手の存在を適当に扱うような言動を繰り返していたら、子供の中には年上の相手に対する敬意や、自分を養ってくれている世帯主に対する感謝はなくなっても仕方ないでしょう。
そして一生懸命働いている世帯主自身も、外での世界をしっかり話す事無く、上司や収入に対する愚痴ばかり言っていたら、働くという事は面白くないし、我慢して上司の言いなりになるなんて冗談じゃない!と思ってしまうでしょう。
高校を出た後は、何となく4年生の大学へ行き、そのまま周りに流されて何となく就職活動をして…ニートが増えるのも、就職難民が多いのも、これらが起因していると思うのです。
社会で生きるためのマナーや、第三者に対する心遣いが出来ないのは、その子に問題があるわけではなく、知らないだけです。教える人がいなかったら、知る術はありません。だって、子供ですもの。

ただ「勉強しなさい」「宿題やりなさい」としか言わず、子供の得意不得意教科の数字(成績)でしか評価をしない事や、わが子はどんなポテンシャルを持っているのかを意識して日々を過ごそうとしている親御さんは、一体どのくらいいるんだろう、と思う事が多いです。


一番身近にいる大人である親を見て、子供は育つのです。親の持っている世界が世の中全てだと思ってしまう子供がいて当然です。
就職難と言われていますが、受け入れ先はないわけではありません。企業側の問題もありますが、企業が欲しいと思う人材が少ないという現状もあります。

最近人気の職業に「公務員」が挙げられる事が増えましたが、理由が「安定しているから」というのは、まったくもって違うと思います。仕事に対する意欲や目的意識がなかったら、何をもって安定なのかもわかりませんよね。お給料面だけの話だとしたら、なおさらです。
稼ぐ為に働く、という理由での選択はともかくとして(これはこれで立派な理由でしょうし)その場にいれば毎月お給料がもらえるなどと思っているとしたら、すぐに辞めたくなってしまうのではないでしょうか。

私の世代も少し引っかかっていますが、高度経済成長期を経て、日本が豊かになり、ありとあらゆる物に困らなくなった事で、何もかもが便利な世界に慣れてしまい、その成れの果てがこういう結果になったわけです。

こんな厳しい表現で、若い子に教えた事はありませんが、視点を変えていくようにという思いだけは伝えています。厳しくしたいのは子供だけじゃなく、その子といる時間がもっとも長い親御さん達です。


「最近の若いのは」という枕詞で、安易に若い子たちを批判しちゃだめです。
そうしちゃったのは誰なのかを考えたら、むしろ恥ずかしい事なのですから。


私に出来る事は、少しでもこうした愚かな大人たちを増やさないようにしたいという思いを伝える事と、若い世代の子達にはせちがない世の中でも、生きていく事は出来て、自分次第で未来はどうにでも変えられるということを伝えていく程度でしかありませんが、頑張ります。