[*[独り言] ]映画「舞妓はレディ」を観てきたっ

今日は仕事の合間を縫って、映画「舞妓はレディ」を観てきた。

周防監督の映画はあまり見た事がない(だいたいが予告編で観た気になってる)中で、この作品は、20年構想を練ったというだけあり、マイフェアレディのモジリだとしても、ある程度話が見えてくる部分があっても、最後まで気持ち良く観ることが出来ました。

あまり期待をしないで行ったのですが(^_^;) 想像をはるかに超えて良かった。食いつきどころがマニアックですいません、って感じだし、まだ公開間もないので、ストーリーのネタバレは極力控えますわ。

というわけで、言える範囲で感想を。

まず、劇中の歌について。
これはすべて、周防監督と種ともこが歌詞をつけたらしく、エンドロールで「種ともこ」の文字を見て興奮してた(笑)
曲も良かった。これは監督の従弟の周防義和氏がすべて作曲をしたようで。
小春こと上白石萌音ちゃんの、伸びやかで透明でまっすぐな歌声が、もう素敵過ぎてメロメロ。
その場で「ナイスレガート!!!」とついスクリーンに向かって拍手したいくらいだった。


舞妓はレディ 予告編


主演の上白石萌音ちゃんって、今回が初主演だそうで、そうは見えない歌声と演技力に参りました。しかもまだ16歳! こりゃ彼女が大女優になるまで生きていかないとな、って半ば本気で思ったよ。

その若い蕾を、周りのキャスト達が全力で花咲かせるあたりが、すばらしかった。コメディ映画のはずなんだけど、所々でホロリとさせられ、時には初々しいエピソードにニヤニヤとして、後は前歯が乾く位、口開けたままで日本の美しい景色や文化を見て・・・あらためて京都っていいな、と思いました。んでもって京都の言葉は、本当に美しくて難しいなぁ、生粋の人が羨ましいなぁって思いましたね〜

萌音ちゃんが演じる「小春」を見ていたら、私の中にある、箱庭的な思考がついついニョキニョキと出てきちゃう。このままの彼女を永遠に閉じ込めていたい、みたいな(笑)

そういえば、私が初めて遠くへ出張の仕事をしに行った場所は鹿児島だった。あの時、タクシーの運転手さんも、仕事先のお偉いさんも、皆コテコテの鹿児島人で、言葉がまじめにわからなくて困ったっけ。
映画ではだいぶ聞き取りやすく、ゆっくりと話していたので、あれくらいだったらニュアンスでわかるよなぁと思ったし、これまた昨年青森へ出張した際に、タクシー運転手のおっちゃんが話す言葉が聞き取れなかったなぁっていう津軽弁も思い出した。

そんなことを考えながら、テンポ良く話は進み、中だるみするようなこともなく、ミュージカル調でも問題のない映画だった。
いえね、昨年だったか「レ・ミゼラブル」を見てから、日本映画じゃ、あんなに心を揺さぶられるようなミュージカルタッチの映画は無理かもなぁと思っていたですよ。日本には宝塚というのがあるから、ああいった生の感覚の方が良いんじゃないかって。

そんなこともあって、期待をしなかったってのがあった分、萌音ちゃんのあまりの真っ直ぐさが眩しくて、声の伸びに惚れ惚れしたって感じ。

さて、ちょっと心が洗われた感じがしたので、その余韻で仕事頑張ろう。おー!!

↓シングルが出てるそうです。カップリングの「これが恋」がたまらん(笑)

舞妓はレディ

舞妓はレディ