[*[好きな音楽] ]2013年5月4日 山下達郎ライブ@大阪フェスティバルホール 柿落とし

あれから15日過ぎ…ちまちまと原稿書きをして、なんとなく出来たので、早々とアップして後悔しようと思いました(笑)

と、その前に…アラン・オデイさんが17日に亡くなったそうです。合掌。

今回は、ツアーではない、いわゆるイベント的な単発のライブへ参戦した事は未経験だったので、どうなるのかなという期待がありました。
赤じゅうたんの階段を上がり終わった所で、直筆の色紙が飾ってありました。クリックすると、多少は大きくなります。

  

18時ほぼ定刻で開演。ちなみに前日は、入口の赤じゅうたん&エスカレーター渋滞で、開演が遅れたらしい。席につくまでに時間がかかると某所で話題になっていたので、警戒して早めに歩いていた。実際には、東京国際フォーラムよりも入りやすいと思った。そして階段を使えばスムーズに席まで行けます。フェスティバルホールへ行く方は、今後にお役立てください(笑)

パンフレットを買う余裕もありました。

この日のために、クラッカー準備だけは早々にしっかりしておいた。着席して周辺を見渡すと、客層が…男性めっちゃ多くて、女性が少なかった。これは意外!休日なのでスーツ姿もほぼなく、カジュアルなおっちゃんがいっぱい。2階のバルコニー席は、横須賀芸術劇場にちょっと似た雰囲気。ペア席だったらさらに嬉しかったよね、と話したりした。だけど、十分なほど良く見える席だった。1階の後ろになるよりも、ステージが激近で、しかも難波さんが良く見える位置だったので、その段階で興奮気味でした(笑)ここで、再度セトリを。


1. 新東京ラプソディー
2. Love Space
3. Music Book
4. 僕らの夏の夢
5. あしおと
6. ドリーミング・デイ
7. FUTARI
8. God Only Knows
9. Groovin'


オープニングは、まったく予想外。「♪僕らの東京ラプソディー」の「東京」の部分を「大阪」と言い替えてのサビでは、お客さんからめっちゃ拍手が。これが大阪バージョンなのね、と納得。環状線を走るイメージを考えて聞いていると、大阪でも何だかしっくりくるかも。と思った。
「Love Space」は、小笠原くんのドラム&難波さんのピアノのイントロ聞いて「おぉぉぉぉ〜(喜)」でした。JOYでしか知らなかったライブ版。こりゃレアだよ、レア!!!と、興奮しました。
さらに興奮したのは「Music Book」だった。完全に「演奏があったらいいなリスト」から抜けてたし、こういったある種マニアックな選曲は、レアっていっても、数段階(私が決めた基準)あるレアなものの中の下位なのでは、と思ってた。あの音の良い中で、聞いていて気持ち良かった。ついつい、一緒に歌ってしまった。だけどアルバム「For you」から歌うなら、一緒に「あまく危険な香り」は入れて欲しかったなぁというのがあり、後日カラオケで思わず歌ってしまった(笑)
ここでやっとMCが開始。そして次は自分が好きな歌なので、っていうことで「僕らの夏の夢」を。(注:MCの内容については、順番不同で失礼!)

「あしおと」もレアだよね〜今年はアルバム「Melodies」が発売から30周年記念だという話があった。「名も知らぬ想いに振り向く人はない きっと君の目には僕は透き通ってる」 この片思い丸出しな気持ちを言葉にした歌詞、染みるんだよね。うまいよねぇ。還暦の達郎が歌うってのも、これまた良かった。で、このくだりがあったので、もしかしたら「メリー・ゴー・ラウンド」を演るかなと期待が膨らみすぎてしまいました(笑) 今度のツアーでは、いっそのこと「Melodies」全曲特集〜なんてのもいいじゃん!!と、サンソンにハガキ書いちゃおうかしらん。とか思った。
かなり余談ですが、30周年といえば、杉さんの「STARGAZER」がリリースから30周年で、同じ頃だったのか!なんて思って、感慨深かったですわ。

自分の持ち歌の中でもかなりの難易度高い歌で、今日は歌うけれど、うまくいかなくても許してね、みたいな話の後で「ドリーミング・デイ」を。まだまだ十分いけますよ!と言いつつ、めっちゃ厳しい上から目線で言わせてもらえば、もうギリギリの音域をどうにかこなした、という状態ではありました。若い頃に作った歌というのもあるし、高低差の感じが、かなり大変そうだった。歌い終わると鳴り止まぬ拍手が。
っていっても、達郎さんの歌は基本的に難易度がべらぼうに高すぎるのよね(^_^;) 私が個人的にカラオケなどで「うぉー、(難易度)たっけー」と手が出せないのは、「ジャングル・スゥイング」とか「ターナーの汽罐車」、肺活量がすごいだろうなと思う「ヘロン」あたりはなかなかだと思ってたりするので、ライブで聴いてみたいんだけど…
それはさておき、今年は年始に銀次さんの「幸せにさよなら」を聞いて、今回は達郎さんのナイアガラーを聞けて、なんて幸せなんだろう…(感涙)後は大滝巨匠だけだな、生で聴きたいの!
「FUTARI」も意外だった。コーラスが素晴らしかった。でもさ、ここまで「For you」なら、「MORNING GLORY」でしょ〜〜〜と、この後の後半へ進むにつれて思った私でした。
達郎本人は、いつ声が出なくなるのかが不安でたまらない事は、常につきまとっているとかって話があった。年々声帯が弱ってくるのは事実だし、アーティストによっては、オクターブ下げて歌ったりする人もいるけど、自分はオリジナルで歌いたい、っていうこだわりがあるようで(このあたり言葉尻は違う)した。還暦まで歌っている自分など想像もしなかったと。

最近いろいろな人がカヴァー曲を出しているけれど、自分は他の人が歌わないものを、とかって話の後で「God Only Knows」を。この歌が本当に大好きなので、生で聴けて嬉しすぎた。「JOY」の中の歌は、私にとってずっと遠い存在だったから、それが急にぐーっと近づいたような気持ちになった。しかも、「JOY」版とは違う、フルバンドバージョン!ビーチボーイズのオリジナルな、あのイントロが流れた時に、「うぎゃ〜〜〜」みたいな、音にならない奇声をあげてしまいました(笑)
そういえば、今回のライブでは、いつにも増して難波さんのピアノがフィーチャーされていたような、聞かせどころが多かったような気がする。終始ニヤニヤでした。さらに、サンソンのエンディング曲を。これまた生で聴いたのは初めて。めっちゃ興奮!

10. Don't Ask Me To Be Lonely
11. AMAPOLA
12. おやすみロージー
13. Dancer
14. 希望と言う名の光

ここから3曲は、アカペラコーナー。
前日には、「Stand by me」のリクエストに応えたらしいのですが、今日は別の歌にするということで、客席に「何がいい?」と尋ねる達郎さん。いろいろと飛び交う中、「あ、今日それはもってきてない」とかいったやり取りの後で、「なんでもええわ!」というおっちゃんの声に、達郎は「ミラーオブお客はんや!」と、無茶な関西弁を使って応えていた(笑) ここで、やっと私が想像していた大阪らしさを感じた。
その前に達郎が「今日のお客さんは昨日に比べるとおとなしいですね」みたいな話をしていた。確かに、私が想像しているよりも、はるかにジェントルマン過ぎるお客さん達だった。お行儀良すぎだった。じっくり聴いているというか、なんというか… 初めて来た人を挙手させたところ、思ったよりも多かったのもあったかな。そんな方たちに対して「山下達郎を初めて見た方は災難だと思って」とか言ってた(笑) でもさ、前半は確かにレアだけど、聞かせどころ満載だったから、それでつまらないとかって思った人は、恐らくクリスマスイヴ以外は受け入れないタイプなんじゃないかと… 民主主義なんだし、レアで涙ちょちょ切れる選曲をして、ファンの方の心理を意識してくれている達郎の方が、良いのではないかと。
去年のツアーでのカナケンの凄さは、尋常じゃなかったもんなぁ。私のライブ観戦人生史上、ベスト3に間違いなく入る位のものだっただけに、勝手な想像で、大阪府民は、他県よりもめっちゃ盛り上がると(しかも今回はよりプラチナチケットだったし)思っていたので、かなり拍子抜けしたのは事実。
公演終了後に、歩いているお客さん達が「今日は最高やったな」「盛り上がったな」とかいう会話を聴きながら「ふふん、去年のカナケンは、こんなもんやあらへんで。知らないなんて、可愛そうやわ」と思っちゃった小さい私(笑)
あの時、あの場所にいた皆さん!、あれ以上の盛り上がりはそうしょっちゅうはないと思いますよ!あれは何か降りてきた感じだったよね。あの時あの場所にいた事を、あらためて喜びましょ〜〜って感じだった。そう考えると、普段はスカしてる横浜の人も、熱い時は熱いのね、という事に気づいたりした。そして、私はつくづく運が良いとも思った。

リクエストのアマポーラを終えると、「これは自分が歌いたい曲」といってロージーを。ここは去年のツアーでも聞いたので、相変わらずの安定感に聞き入る。
そして次よ、次!!!
当時70年安保闘争中に、それまで仲の良かった朝鮮人の友達だった人が、自国へ帰るという事で、上野駅へ見送りに行った時、別れ際に日本に対して捨て台詞を(ごめん、内容忘れた)言い、その後今日まで、彼の安否はわからないのだという話があった。その後で、かなり抽象的な歌詞になったけど、この歌を作ったというくだりの後で「Dancer」を。これは痺れた。これまたレアよ!
そういった作品ができるまでのくだりを知ると、この歌の抽象的さもある意味納得出来るものになったなぁと思いました。リズム隊の音も格好良かったなぁ〜。ベース響きまくってた。小笠原くんの音が、気のせいかパワフルになっていたような。Dancerは今回のツアーには絶対に入れて欲しいと思いました。
そして、前回のツアーでもかなり染み入った「希望という名の光」は、今回はこの前とは途中のアレンジが変わっていた。この歌は特に、生で聴く方がかなり良いと思うですよ。具体的にイメージをしてもらうと…中間で達郎が英語の歌詞を入れて歌い、コーラス隊が「A Ray of hope for you〜」と繰り返していく流れなのですが、この歌は達郎自身も気持ちをかなり込めているのではないかって思える歌い方をするので、聴いているこちらも拳を握っちゃうくらい力入れて聴いてる。素晴らしかった。


前半終わり〜 後半に続く〜