[*[独り言] ]見方によっては

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今日の日本ダービーは、私の(勝手な)天敵である武豊の乗っていた馬が勝った。ゆうべ、NHKハイセイコーの特集番組があったので見ていたところ、競馬に対してはまったくといっていいほど無知な彼が興味を示してきた。
これまで、競馬場にいつか一緒に行こうという話はしていたけれど、馬券を獲る事が目的ではないし、一人で行って、見たいモノ見て、ってのが楽なので、いつでもいいやって思って、あまり積極的に誘わなかった。それに夏の競馬場は辛いし、私が大好きな騎手である幸くんを見てキャーキャー言ってる姿は見せたくないし。
どちらかというと、競馬はどうしようもないギャンブル漬けの人間がするもんだ、という嫌悪感さえ持っていた彼が、テレビで増沢元騎手の話を聞いて、ハイセイコーがダービーを勝てなかった事、そもそもダービーって何よっていう所から、どうしてそんなにダービーが盛り上がるのって質問をしてくれたので、普段の倍以上しゃべった(笑)
引き出しだけは物凄いいっぱい持っているけれど、いつもどこでもその引き出しを開く機会が少ない私は、「待ってました!」なもんで。
お金を稼ぐとか、一発当てて借金返そうとか、そういう気持ちで競馬を含めたギャンブルに投じる人はたくさんいて、身近な人でもそういう人とかかわってきた私は、心の底でそういう人を軽蔑している。稼ぎたいからっていう気持ちで競馬を見る事自体が、私自身は許せないっていうか。
私自身は、人間よりもピュアで美しいサラブレッドを見ている方が、心が落ち着くし、裏方の人達の努力や馬にかかわっている人達の事を見聞きするのが好きだから、競馬が止められない。そして馬券を買わなくても、誰が勝つかについていっぱい考えて、そういうことを踏まえてレースを見ると、こんなに楽しくて素晴らしいんだよってのを、ブログで常に書いてきたつもりだったので、その気持ちを知ろうとしてくれる人が近くにいるというのが嬉しいと思った。
どんな職業だって、どんな事柄だって、たとえ無意識でも必ず意味はあって、見方によってどう感じるかが変わるだけなので、言葉や表面的なものだけに囚われずに、本質を見抜くという気持ちを持った彼でいて欲しい、という、理想の人像なのだけどね。だから、普段から何も言わないけど、こういう機会があれば、ここぞとばかりに伝えてみると、結構通じるな、という気がしたですよ。
さらに、競馬はブラッドスポーツというだけあって、脈々と続いていく血統というつながり方は、人為的なものだとしても私はドラマを感じてしまうんだ、っていう話もして、なんとなく、毎週末になると競馬があるとソワソワしている私を見ても、彼は嫌がらなくなってくれているようで良かった。
絵を描くのがとても上手い人なので、直に馬を見たらきっと触発されるに違いない!とも思ってる。
競馬という題材はともかくとして、誰かに理解をしてもらう喜びって、何度あっても嬉しいものだよね。お互いがそういう気持ちを忘れなければ、きっと長く続いていけるかな。

そんなわけで、明日からも頑張るぞ!!!