ルーツだった

今年に入ってから訃報が多くて、その都度記事化できなくて・・・思い出話をたくさん書いていくと、まだその思い出たちにお礼を言えるほどの気持ちにはなれなくてさ・・・このネタは溜まってしまっても、いつかじっくり向き合っていこうと思ってる。

そんな中、松本零士氏の訃報を知った。

9~10歳くらいの頃、テレビで銀河鉄道999を初めて観て、宇宙を走る列車や星々での出来事、年上女性との淡い恋、すべてが初めて見る世界でのめりこんでいった。

999劇場版をどうしても映画館に行って見たいと言い続けて、叔父に新宿の映画館に連れて行ってもらった。それが映画館デビューになった。

その後も「さよなら銀河鉄道999」「1000年女王」と劇場へ足を運ぶ機会も増えていき、中学の英語の先生に劇場版1000年女王の主題歌「星空のエンジェル・クイーン」の日本語訳をどうしても知りたいとお願いして、英語の歌詞を訳してもらい、単語の読み方も教えてもらって歌えるように練習したことを鮮明に思い出す。歌詞の意味を知って、劇中のストーリーとリンクしてより物語に入り込んでいく自分も知った。

今でもたまにカラオケで歌うけど、映画の中のシーンを思い出して歌っているとまだジーンとして声に詰まってしまうこともある。

999の歌もそう。ゴダイゴが歌う英語の歌詞が気になって気になって、高校生くらいの頃か短大時代かにヒット曲の歌詞を自分なりに訳してみた事もあった。

叔父はヤマトの事は知っていて、良いアニメだと言っていたし、松本零士の作品の世界観も気に入っているようだった。ヤマトも一応見てはいたけど、999や1000年女王、キャプテンハーロックなどは本を買ってコレクションしていたほど大好きだった。

「わが青春のアルカディア」は、大人になって何度も見るたびにその深さに涙した。悲しい愛の形を知った。でも、こんな風に一生一人の人を愛し続ける、お互いに愛し続けていく、そんな相手に出会いたいって強く願っていた。

アニメに起用された音楽やアニメそのもの、声優さんについて知るきっかけにもなったので、私のルーツといってもいいくらい。

生まれてきて知って良かった事って山ほどあるけど、趣味の世界にどっぷり浸れて私の中の想像力を養い、今でもその力が活きているのは、松本零士作品たちがおおいに関係している。

この先も時々作品に触れる機会はあるので、今までと同じように作品を愛し続けていくことが供養になるかと思ってる。

たくさんの感謝をこめて。


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