ほんとに逆転人生

今日はB社労働後、テレビをつけると、完全に記憶のかなたにあったバンド「ROGUE」が出ている「逆転人生」という番組を見た。

ボーカルの奥野氏が、頚椎損傷という大けがをしていたなんて知らなかったし、復活していたことも知らなかった。

当時は、正直言ってそこまで目に留めてはいなかった。ただ、音楽番組を見ていれば出てくるし、雑誌もそうだったので、バンド名やその時売れていた曲を知っていた、という程度だった。

さっきの番組での復活劇に、思わずもらい泣きしてしまった。歌えない状態から、計り知れないほどの努力を重ねて、車いすから歌えるようになっただけじゃなく、新曲まで作れるようになってて、歌声も当時より好きになった。

こういう方々を見ていると、しみじみ思う。ここまで失ってからやっと気付くものの尊さ、それに気づけた幸せは、本当に素晴らしい。身体の奥底から絞り出す歌声に勝るものはない。それはとても美しいと思う。

だけど、こうまでならなければ、人は愚かな事を続けていても気づかないでいるのかな。それならば、五体満足な私は、まだきっと何も始まっていないのかもしれない。なんてふと思ってしまった。

 

そんなわけで、明日は父の命日。10年経つなんて、本当に感慨深いなぁ。

 


ROGUE - 終わりのない歌